トップの掲示板が見れなくなっています ― 2006/05/03
現在、HPのトップページにある掲示板にアクセスできなくなっています。
原因はわかりません。
おそらくほかの部分とは別のサーバーにおいてあるので、そのサーバーにトラブルが発生しているものと思われます。
まぁここんとこ止まってたので別段害があるとは思えませんが、復旧までに何か連絡事項があれば、この記事へのコメントの形でお願いします。
*******************************
13:30現在、復旧を確認しました。
お騒がせいたしました。
*******************************
5/3夜~5/4早朝、再び落ちてますね…。
*******************************
サーバー管理外者のメールより(抜粋)
本日発生いたしましたサーバ接続障害ですが、
その後の調査で一部お客様のアカウントにて不正にアクセスされた形跡が
ありました。
そのため、大変申し訳ありませんが、この後緊急にOS等のクリーンインス
トールを実施させていただきます。
また、各お客様データに関しましては、誠に申し訳ありませんが、念のため
過去データにて復旧させていただきたいと思います。
と、いうわけです。なので掲示板のログが古いものになってたんですね。
原因はわかりません。
おそらくほかの部分とは別のサーバーにおいてあるので、そのサーバーにトラブルが発生しているものと思われます。
まぁここんとこ止まってたので別段害があるとは思えませんが、復旧までに何か連絡事項があれば、この記事へのコメントの形でお願いします。
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13:30現在、復旧を確認しました。
お騒がせいたしました。
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5/3夜~5/4早朝、再び落ちてますね…。
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サーバー管理外者のメールより(抜粋)
本日発生いたしましたサーバ接続障害ですが、
その後の調査で一部お客様のアカウントにて不正にアクセスされた形跡が
ありました。
そのため、大変申し訳ありませんが、この後緊急にOS等のクリーンインス
トールを実施させていただきます。
また、各お客様データに関しましては、誠に申し訳ありませんが、念のため
過去データにて復旧させていただきたいと思います。
と、いうわけです。なので掲示板のログが古いものになってたんですね。
天てれに関して1つ2つ ― 2006/05/10
今年度の天てれ、どうやらエンディングが復活した代わりに、MTKが廃止になってしまったようですね…。1番最初のMTKは、今やWaTで大活躍中のウェンツ瑛二君の「8cm」だったのですが、あれからもう10年近くになりますかねぇ…。今年だか去年だか出たのが「5cm」だったので、恐らく数年後には「3cm」くらいになってるんじゃないかと思います。MTKの最盛期には2週間に1度という信じられないペースで新曲が発表されてましたが、次第に減って行き、去年は4曲まで減り、今年になってとうとう廃止にいたってしまったのですが、一体何が原因だったのでしょう。私はあのコーナー、とても大好きでした。もちろん人気がある子の歌も楽しみだったけど、いつもはあまり目立たない子が、歌わせるとすごい上手だったりする意外性がよかったですね。私が一番好きだったのは、「愛はきらめきの中に」。饗庭詩野、伊藤俊輔、エバンス太郎、熊木翔、佐久間信子、ダーブロウ有紗、モニーク・ローズの、異色の顔合わせの7人グループ、セブン・ハーツの曲で、原曲は「How Deep is your love?」でした。特にこの曲でMTKデビューした熊ちゃんのハイトーンヴォイスと、高音域担当の女の子達の信じられない高いハーモニーが好きでしたねぇ。時点は熊ちゃんのソロの「きれいな水」でしょうか。この頃が一番MTK盛り上がってた時期でしたねぇ。ほんと、もうなくなるのかと思うととても残念です(´・ω・`) 番組が5分短縮され、後にみんなの歌が入ったのは、代わりにこれでも聴いてくれってことなんでしょうか。代わりになるかーっ!!! MTK持ってこーい!!! おかみを呼べ!!!!!11111
さてそれから。今日久々に「さわやか3組」を見ました。知ってる人は知ってると思うけど、NHK教育の小3、4年生向けの道徳番組です。中学生日記の小学生版と思ってくれればほぼ間違いないかも。出てくるのは小学生なのであそこまでヒネてませんけどね。今までもたまに見る機会があったのですけれども、今日久々に見てみたら、なんか主人公の顔、よく知ってるような…。あ、これって何年か前にてれび戦士だったハルナじゃん! そう、ボーイッシュで独特の雰囲気があった村上東奈の若き頃の姿だったのです@@ とはいえ、ハルナがてれび戦士だったのは小6の頃。しかももう結構前。今年あたりもう高校生くらいになってるはずなので、よく調べてみたら、どうやら今年は1999年度の再放送をやってるみたいですね。私はこの独特な雰囲気の彼女が大好きだったので、これは嬉しいめっけものです^^ しかし、3組出身だったのねぇ彼女…。道理で新人の時も場馴れした感じしてたわぁ。というわけで、ハルナファンは水曜午前は教育テレビに釘付けだお!!!
うーん、ここまで書いといてなんですが、最近実はあまり天てれ見てないんですよね。なんかもう、マンネリなんだよなぁ。MTKはなくなるし、ドラマも大して面白くないし、なんかこう、続けてみようというモチベーションがないってか、眠いのでなかなか起きれなくて見れないっていうか。子供たちもなんかイマイチ元気がないような気がするんですが、これはまあ子供たちのせいじゃないですよね。去年だか見てて驚いたのは、なんと最近の子供たちは、鉄棒の逆上がりができないのが普通らしいですよ!!!!! 私の時代には、できない子の方が少なかったのに。まぁ私はできない方だったので、時代を先取りしてたってことでしょうかね!!!!! すいません、今日からもっとマジメに見ます;;
さてそれから。今日久々に「さわやか3組」を見ました。知ってる人は知ってると思うけど、NHK教育の小3、4年生向けの道徳番組です。中学生日記の小学生版と思ってくれればほぼ間違いないかも。出てくるのは小学生なのであそこまでヒネてませんけどね。今までもたまに見る機会があったのですけれども、今日久々に見てみたら、なんか主人公の顔、よく知ってるような…。あ、これって何年か前にてれび戦士だったハルナじゃん! そう、ボーイッシュで独特の雰囲気があった村上東奈の若き頃の姿だったのです@@ とはいえ、ハルナがてれび戦士だったのは小6の頃。しかももう結構前。今年あたりもう高校生くらいになってるはずなので、よく調べてみたら、どうやら今年は1999年度の再放送をやってるみたいですね。私はこの独特な雰囲気の彼女が大好きだったので、これは嬉しいめっけものです^^ しかし、3組出身だったのねぇ彼女…。道理で新人の時も場馴れした感じしてたわぁ。というわけで、ハルナファンは水曜午前は教育テレビに釘付けだお!!!
うーん、ここまで書いといてなんですが、最近実はあまり天てれ見てないんですよね。なんかもう、マンネリなんだよなぁ。MTKはなくなるし、ドラマも大して面白くないし、なんかこう、続けてみようというモチベーションがないってか、眠いのでなかなか起きれなくて見れないっていうか。子供たちもなんかイマイチ元気がないような気がするんですが、これはまあ子供たちのせいじゃないですよね。去年だか見てて驚いたのは、なんと最近の子供たちは、鉄棒の逆上がりができないのが普通らしいですよ!!!!! 私の時代には、できない子の方が少なかったのに。まぁ私はできない方だったので、時代を先取りしてたってことでしょうかね!!!!! すいません、今日からもっとマジメに見ます;;
さるじぞう ― 2006/05/15
教育テレビで、さるじぞうという古そうな人形劇をやってました。
いいおじいさんが、いいおばあさんの作った草餅を作って、山に仕事にでかけました。すると、猿たちが寄ってきて、草餅を食べたそうにしています。おじいさんは猿達を脅かしてはいけないと思い、寝たふりをして待っていました。猿達は草餅を全部食べ尽くして去っていきました。おじいさんはその話を家に帰っておばあさんにしました。おばあさんは大層喜びましたが、こっそり聞いていた近所の悪いおじいさんは、何て損なことをするんだろうと呆れていました。
翌日おじいさんは、おばあさんにもっとたくさんの草餅を作ってもらい、それを持って山に行きました。すると今度は昨日よりもっとたくさんの猿達がやってきたので、おじいさんは隠れようとしたのですが、仕方なく寝たふりをして猿達が食べるのを待っていました。しかし、ボス猿のような猿が出てきて、おじいさんを不審がります。そして猿達はおじいさんがありがたいお地蔵様だと決めて、山の上に運んでいってしまいました。おじいさんはひたすら猿達を脅かさないよう、じっと耐えていました。そしてとうとう我慢ができなくなって動いてしまったのですが、すでに猿はおらず、代わりに豪華なお供え物がたくさんおいてありました。おじいさんはそれを持って家に帰り、おばあさんに話しました。おばあさんは喜びましたが、またこっそり聞いていた近所の悪いおじいさんはとても羨ましがりました。
翌日、いいおじいさんは自分がこっそり逃げてしまって、猿達はとても残念がるだろうと、心配していました。しかしじっとしているのはつらいので、とてもまた行く気にはなれません。そこに悪いおじいさんがやってきて、昨日持って帰った豪華なお供え物をくれるなら、自分が代わりに地蔵になってやってもいいと言い出したのです。いいおじいさんとおばあさんは、二つ返事で承諾しました。悪いおじいさんが山で寝たふりをしていると、地蔵を探していた猿達がやってきて、悪いおじいさんを山の上に運ぼうとしました。しかし、川を渡っている最中、悪いおじいさんが持っていた風呂敷包みが川に落ちてしまいました。悪いおじいさんは、「その荷物をとってくれ!」と、つい叫んでしまいました。猿達はそれが地蔵ではなく人間であることに気づき、川の中に放り出してみんな逃げていってしまいました。
ほうほうの体で帰ってきた悪いおじいさんに、いいおじいさんとおばあさんは、自分の代わりに行ったことで悪いおじいさんが酷い目にあったことを、ひたすら詫びました。悪いおじいさんはそんないいおじいさん達を見て、欲得にとらわれていた自分を反省するのでした。
悪いおじいさん、そこで反省するなーっヽ(`Д´)ノ
もっと食い下がれ!
おまえの力はそんなもんじゃないはずだ!ヽ(`Д´)ノ
いいおじいさんが、いいおばあさんの作った草餅を作って、山に仕事にでかけました。すると、猿たちが寄ってきて、草餅を食べたそうにしています。おじいさんは猿達を脅かしてはいけないと思い、寝たふりをして待っていました。猿達は草餅を全部食べ尽くして去っていきました。おじいさんはその話を家に帰っておばあさんにしました。おばあさんは大層喜びましたが、こっそり聞いていた近所の悪いおじいさんは、何て損なことをするんだろうと呆れていました。
翌日おじいさんは、おばあさんにもっとたくさんの草餅を作ってもらい、それを持って山に行きました。すると今度は昨日よりもっとたくさんの猿達がやってきたので、おじいさんは隠れようとしたのですが、仕方なく寝たふりをして猿達が食べるのを待っていました。しかし、ボス猿のような猿が出てきて、おじいさんを不審がります。そして猿達はおじいさんがありがたいお地蔵様だと決めて、山の上に運んでいってしまいました。おじいさんはひたすら猿達を脅かさないよう、じっと耐えていました。そしてとうとう我慢ができなくなって動いてしまったのですが、すでに猿はおらず、代わりに豪華なお供え物がたくさんおいてありました。おじいさんはそれを持って家に帰り、おばあさんに話しました。おばあさんは喜びましたが、またこっそり聞いていた近所の悪いおじいさんはとても羨ましがりました。
翌日、いいおじいさんは自分がこっそり逃げてしまって、猿達はとても残念がるだろうと、心配していました。しかしじっとしているのはつらいので、とてもまた行く気にはなれません。そこに悪いおじいさんがやってきて、昨日持って帰った豪華なお供え物をくれるなら、自分が代わりに地蔵になってやってもいいと言い出したのです。いいおじいさんとおばあさんは、二つ返事で承諾しました。悪いおじいさんが山で寝たふりをしていると、地蔵を探していた猿達がやってきて、悪いおじいさんを山の上に運ぼうとしました。しかし、川を渡っている最中、悪いおじいさんが持っていた風呂敷包みが川に落ちてしまいました。悪いおじいさんは、「その荷物をとってくれ!」と、つい叫んでしまいました。猿達はそれが地蔵ではなく人間であることに気づき、川の中に放り出してみんな逃げていってしまいました。
ほうほうの体で帰ってきた悪いおじいさんに、いいおじいさんとおばあさんは、自分の代わりに行ったことで悪いおじいさんが酷い目にあったことを、ひたすら詫びました。悪いおじいさんはそんないいおじいさん達を見て、欲得にとらわれていた自分を反省するのでした。
悪いおじいさん、そこで反省するなーっヽ(`Д´)ノ
もっと食い下がれ!
おまえの力はそんなもんじゃないはずだ!ヽ(`Д´)ノ
映画『ダ・ヴィンチ・コード』 感想文 ― 2006/05/22
ダ・ヴィンチ・コードを見た。以前友人に勧められてから、気になっていた作品だったのだが、洋物ということでなかなか手がつけられずにいたら、映画化されるというので、まずは映画から見てみることにした。
折しも世間はダ・ヴィンチ大ブーム。カトリックの団体が神への冒涜とこの作品を批判したがゆえに、更にブームは加熱している感がある。日本はクリスマスにだけにわかにキリスト教徒が増える、不信心な国ではあるが、こういう世界的な宗教の背徳的な面が醸し出す怪しさには、興味津々なのではないだろうか。
とまぁ前説はさておき、まず1つの映画として見てみることにする。ルーヴル美術館館長のジャック・ソニエールが殺害され、その容疑がハーバード大教授のロバート・ラングドンにかかる。ソニエールの孫娘であるという、フランス警察の暗号解読官・ソフィー・ヌヴーは、祖父が残したレオナルド・ダ・ヴィンチに絡むメッセージを見て、犯人がラングドンではないことを知り、彼を逃がし、2人で真相を追及することとなる、というのが、骨子のストーリー。以降ラングドンとソフィーは、警察や他の謎の追手に追われながらも、フランスやイギリスのキリスト教に関係深い施設を訪れ、深まる謎をほぐして解いていく。
彼らの前に立ちはだかるのが、何故かラングドン逮捕に固執するフランス警察のベズ・ファーシュ。そして神のために次々と殺人を犯し、そのたびに自分を鞭で戒めるシラス(劇中ではサイラスと呼んでたような気がするんだが)。そしてシラスやベズを動かしている謎の団体。公権力や殺人鬼、そして謎の宗教団体に追われながらも、協力し謎を解いていくという顛末は、サスペンスの王道だ。つまり宗教的な色をさっ引いて見ると、ごく普通のサスペンス映画と言える。それと、案外宗教物にありがちなエログロシーンがほとんどなかったことも、この映画を普通のサスペンス物に近づけている。アメリカ映画だし、年齢指定を考えてのことだろうか。宗教物ということで期待していたのだが、少し物足りなかった。まぁどちらかというとビジュアルよりも、暗号や謎の真相で見せるタイプのサスペンスなのだろう。
しかしそう考えると今度は逆に、謎がはっきりわからない。私は原作を読んでいないせいもあり、結局最後までよくわからなかった。1つ1つの暗号が画面に出ている時間が短く、またたくさんあるので、瞬間記憶でもできない限り、自力で謎を解くのは不可能である。その点、映画は本よりも不利なメディアだと言える。しかしそれは作る前からわかりきっていたこと。コードやパスワードを前面に出せないとなれば、今度はその指し示す内容をクローズアップすべきなのだが、どうにもこれがまたよくわからないのだ。これは私がキリスト教信者ではないからだろうか。結局、バチカンを総本山とするカトリック教にとって知られたくないキリスト教の「謎」が存在し、「謎」をうやむやにしたがっているカトリック教と、「謎」を守りつつ後世に伝えていこうとするキリスト教の異端の集団の戦いということになるのかな。主人公がそのどちらでもなく、単なる学者で、どちらに与するわけでもなく、カトリック側に追い詰められてはいるが、最後まで真実を解き明かそうとする公平なスタンスを保っていたからだろうか。特に分かりづらかったのは、伝道者、言語ではティーチャーと呼ばれていた存在のあの人で、結局その人が何をしたかったのか、よくわからなかった。うーん、やはり原作を読まないことにはよくわからないようだ。
この映画、1つの映画としてみると、やはり原作の内容を語り尽くせていない、舌足らずなところが目立つのだが、主演にミスターアカデミーのトム・ハンクス、脇にフランスの人気俳優ジャン・レノ、イギリスの大物俳優でロードオブザリングのガンダルフ役でも大好評を得たイアン・マッケラン等、国境を超えた名優たちの共演は見物。特に老け専の方はゾクゾクするラインナップだろう。私はヒロインのオドレイ・トトゥという人は知らなかったのだけど、あまり色っぽいシーンはないし、元々32歳という設定なので大して若くもないけれど、足の細さには驚嘆した。あの人、2本の足で立ってても、1本分にしか見えないのだ。
最後に残念に思ったことをもうひとつだけ。ダ・ヴィンチ・コードと言いながら、映画の中ではあまりダ・ヴィンチの作品が出てこないこと。唯一、最後の晩餐だけはクローズアップされていたけれど、モナ・リザとか岩窟の聖母とかはちょこっと出るだけだったので、美術マニアにはもの足らなかったかもしれない。ディレクターズカットが見たくなる映画ですのう。
折しも世間はダ・ヴィンチ大ブーム。カトリックの団体が神への冒涜とこの作品を批判したがゆえに、更にブームは加熱している感がある。日本はクリスマスにだけにわかにキリスト教徒が増える、不信心な国ではあるが、こういう世界的な宗教の背徳的な面が醸し出す怪しさには、興味津々なのではないだろうか。
とまぁ前説はさておき、まず1つの映画として見てみることにする。ルーヴル美術館館長のジャック・ソニエールが殺害され、その容疑がハーバード大教授のロバート・ラングドンにかかる。ソニエールの孫娘であるという、フランス警察の暗号解読官・ソフィー・ヌヴーは、祖父が残したレオナルド・ダ・ヴィンチに絡むメッセージを見て、犯人がラングドンではないことを知り、彼を逃がし、2人で真相を追及することとなる、というのが、骨子のストーリー。以降ラングドンとソフィーは、警察や他の謎の追手に追われながらも、フランスやイギリスのキリスト教に関係深い施設を訪れ、深まる謎をほぐして解いていく。
彼らの前に立ちはだかるのが、何故かラングドン逮捕に固執するフランス警察のベズ・ファーシュ。そして神のために次々と殺人を犯し、そのたびに自分を鞭で戒めるシラス(劇中ではサイラスと呼んでたような気がするんだが)。そしてシラスやベズを動かしている謎の団体。公権力や殺人鬼、そして謎の宗教団体に追われながらも、協力し謎を解いていくという顛末は、サスペンスの王道だ。つまり宗教的な色をさっ引いて見ると、ごく普通のサスペンス映画と言える。それと、案外宗教物にありがちなエログロシーンがほとんどなかったことも、この映画を普通のサスペンス物に近づけている。アメリカ映画だし、年齢指定を考えてのことだろうか。宗教物ということで期待していたのだが、少し物足りなかった。まぁどちらかというとビジュアルよりも、暗号や謎の真相で見せるタイプのサスペンスなのだろう。
しかしそう考えると今度は逆に、謎がはっきりわからない。私は原作を読んでいないせいもあり、結局最後までよくわからなかった。1つ1つの暗号が画面に出ている時間が短く、またたくさんあるので、瞬間記憶でもできない限り、自力で謎を解くのは不可能である。その点、映画は本よりも不利なメディアだと言える。しかしそれは作る前からわかりきっていたこと。コードやパスワードを前面に出せないとなれば、今度はその指し示す内容をクローズアップすべきなのだが、どうにもこれがまたよくわからないのだ。これは私がキリスト教信者ではないからだろうか。結局、バチカンを総本山とするカトリック教にとって知られたくないキリスト教の「謎」が存在し、「謎」をうやむやにしたがっているカトリック教と、「謎」を守りつつ後世に伝えていこうとするキリスト教の異端の集団の戦いということになるのかな。主人公がそのどちらでもなく、単なる学者で、どちらに与するわけでもなく、カトリック側に追い詰められてはいるが、最後まで真実を解き明かそうとする公平なスタンスを保っていたからだろうか。特に分かりづらかったのは、伝道者、言語ではティーチャーと呼ばれていた存在のあの人で、結局その人が何をしたかったのか、よくわからなかった。うーん、やはり原作を読まないことにはよくわからないようだ。
この映画、1つの映画としてみると、やはり原作の内容を語り尽くせていない、舌足らずなところが目立つのだが、主演にミスターアカデミーのトム・ハンクス、脇にフランスの人気俳優ジャン・レノ、イギリスの大物俳優でロードオブザリングのガンダルフ役でも大好評を得たイアン・マッケラン等、国境を超えた名優たちの共演は見物。特に老け専の方はゾクゾクするラインナップだろう。私はヒロインのオドレイ・トトゥという人は知らなかったのだけど、あまり色っぽいシーンはないし、元々32歳という設定なので大して若くもないけれど、足の細さには驚嘆した。あの人、2本の足で立ってても、1本分にしか見えないのだ。
最後に残念に思ったことをもうひとつだけ。ダ・ヴィンチ・コードと言いながら、映画の中ではあまりダ・ヴィンチの作品が出てこないこと。唯一、最後の晩餐だけはクローズアップされていたけれど、モナ・リザとか岩窟の聖母とかはちょこっと出るだけだったので、美術マニアにはもの足らなかったかもしれない。ディレクターズカットが見たくなる映画ですのう。
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