7月期ドラマ総決算2008/09/21

1位 魔王
何だかいろいろありましたけど、やっぱり最後まで面白かった。最後は2人とも死んじゃったのが残念、てか、成瀬はともかく芹沢は生き残るんじゃないかなーと思ってたんだが、予想は見事に外れた。ただネットで噂が流れてる通り、最後の最後でDVDに続くみたいな終わり方はないんじゃないのーと思った。多分視聴率がイマイチ上がらず(平均11.45)、最終回も拡大なしの正味45分だったので、どうしても入りきらないエピソードがあったんじゃないかと予想。つまりあまり重要な内容ではなく、10分か15分で片付く話なんじゃないかと思うけどね。ま、とにかく11回たっぷり楽しませてもらいました。大野はあのゴシップさえなきゃこのドラマで随分株を上げたんだろうになぁ。残念。


2位 ヤスコとケンジ
最終回見たばっかりです。意外と面白い伏兵的なドラマでした。少女漫画が原作の、気軽に見れるホームコメディだったんだけど、何が面白いって一番は松岡の顔芸だな。イケメンだしピシッとしたビジネスマンとかもやれるのに、このドラマでは顔が怖い元暴走族のあんちゃんで、しょっちゅう般若みたいな顔で凄んでて、ほとんど笑顔はなかったね…。あんな凶悪な顔、誰もができるってもんじゃありません。またジャニタレだけど何でもこなせる演技の幅は広いと思うけどなぁ。アクションもキレがあって使いやすいタレントだと思うけど、どうしても世間じゃジャニタレってことで色眼鏡で見てしまう人も多いね。でもキムタクなんかよりはずっと演技上手だと思うよ。と、松岡のことばかり書いてしまったが、広末も多部もよかったよ。広末の弟役やったジャニタレは大根だったけどね…。UFOのCM出てる子。


3位 シバトラ
最初はワンパターンになるかと思いきや、途中から宿敵が出てきたり、潜入捜査をリークしようとする刑事がいたり、真犯人がすごい意外な人物だったりと、後半の急展開は目が離せなかった。また小池も少年達を信じるまっすぐな刑事を熱演。好感度アップしたと思う。ストーリーの方は劇画が原作なだけに、こんなんないやろーと思えるような非現実的な展開もあったりしたけれど、フィクションの許容範囲かなとは思う。最初思い描いてたよりずっとドラマチックな内容だったので満足。


4位 ゴンゾウ
最初数回は展開がもたついたけど、後半はなかなかよかった。ただやはり1つの事件をずっと引っ張ったのには無理があったんじゃないかと思う。登場人物の心情やシチュエーションを丁寧に描くことに意味があったのかな。真犯人は後半にならないと出てこないので、そういう意味では推理マニアにはイマイチな内容だったかと思う。あと、筋に遊びがなく、脇もキャラ立ちしてない人が多いので、内容的なこともあるし、続編は難しいかなと思う。あったら多分見ちゃうけどね。

5位 33分探偵
これはどこに入れていいのか迷う。ヤスケンがコメディとしたら、これはギャグドラマと言ってもいいだろう。最初から最後までおふざけなのだ。嫌いじゃないけど。思い出したのがここだったんでここに入れたけど、他のドラマと同列に扱うのはどうかと思う。むしろバラエティに入れてもいい感じ。まぁ、期待してなかった、というか、期待通りの出来なんで、特に不満はないけれど、あれだ、剛、太ったな。

6位 学校じゃ教えられない!
私の中では意外と健闘。性と恋愛がテーマの学園ドラマ(ただし露出はなし)で、多分かなりリアルに近い高校生が描かれてたんじゃないかと思う。主役の先生は全然頼りにならないところがまたリアル。生徒役も皆生き生きとしてたし、子供向けに8時や9時の放送だったほうがよかったんじゃないかと思う。

7位 あんどーなつ
水戸黄門視聴者層が狙いなので、主役は妙齢の女性とはいえ、内容が実に年寄り臭い。多分国村と風吹が主役だったらもっと視聴率取れてたかもね…。もしくは若年層の俳優さんにもっとメジャーな人を使うとかしてたら、他の視聴者層にもアピールできたかも。私的にはこういう内容は嫌いじゃないけれど、ちょっとドラマがなさすぎた。この低視聴率では(もっと低いのもあるが…)続編は難しいかもねぇ。

8位 太陽と海の教室
織田のセリフがくさい。何が言いたいのかよくわからない。生徒がイキイキしていない。生徒がひとり死ぬ意味がわからない。などなど。不満ばかりが残る内容でした。多分脚本が違うものだったら、もっと視聴率取れてたと思う。初回20%行ってたしね。だけどすぐに失速してしまったのは、やはり脚本のせいだと思う。織田がすごい教師だということを表現しようとして、完全に失敗している。もう一度言うけど、織田のクサいセリフが全然心に届かないのよね。現場での織田の扱いが腫れ物に触るようなのが目に見えるのも問題。そんなに使いづらいなら使わなきゃいいのに。高いギャラ払って平均14%じゃ割りに合わんでそ。


今期のドラマは視聴率が目だって高いものがなかったです。質が低かったってわけでなく、オリンピックの影響とか、キムタクの登板なしなどの原因が考えられますが、思うにそろそろメディアの限界にきてるんじゃないかと。10年前ならいざしらず、今やドラマをはじめとする動画は、インターネットでいつでも好きな時に見られる時代。決まった時間にテレビの前にかじりついてドラマを見るというスタイルは、もはや時代遅れなのです。テレビってメディアは、映画や本を駆逐し、一家に一台、一部屋に一台とどんどん浸透し、冒険してきた新しいメディアだったのに、ここにきて新しく普及してきたインターネットに追い越されようとしていて、それを頑なに否定しようとしてるように見えるんだけど、どうなんだろうなぁ。もう新しいメディアとは言えないんだし、守備の体勢に入っちゃったらおしまいだと思うんだけどね。後はゆっくり削られていくだけだよ。
視聴率とかあんまり重視しないNHKが、この冬から有料でオンデマンドサービスを開始するみたいだけれど、民放もインターネットを嫌わず、ギャオみたいなサービスをやっちゃえばいいのにと思うよ。もちろんインターネットやってない人もまだいるから、テレビと同時にやってさ。音楽はもう、ランキングにダウンロード数入れてるけど、視聴率にもダウンロード数入れればいいと思う。まぁそんなことはもう専門家がよくよく考えてますよね?
さて。10月期のドラマは、これといって見たいものが今のところあまりありません。相棒はとりあえず絶対見ます。次期相棒は誰だ…。あと気になってるのは東野圭吾原作「流星の絆」、「ブラッディ・マンデイ」、「チーム・バチスタの栄光」、おまけで「セレブと貧乏太郎」くらいでしょうか。あとはNHKの朝ドラと「七瀬ふたたび」だな。