浅見光彦シリーズ第40弾 『棄霊島』 感想文 ― 2011/05/09
某所に書く予定でしたが、長くなったのでこちらに。ところどころネタバレがありますので、ネタバレがイヤな人は読まないで下さいね。
【あらすじ】
光彦は母・雪江とともに、長崎の平戸に訪れる。母が平戸に観光に行くと聞いて羨ましくなった光彦が、編集長に隠れキリシタンについて取材したいと言ったところ、簡単に意見が取り上げられ、一緒に行くことになったのだ。平戸では元警官の後口という老人に現地を案内してもらい、途中後口の知人で高校教師の篠原雅子という女性と知り合いになる。美しい平戸の風景や後口の実直な人柄に触れ、平戸を満喫した光彦と雪江は東京に戻る。ところが後日、静岡・御前崎の浜辺に後口の死体が上がり、懐から光彦の名刺が出てきたため、光彦は容疑者扱いされて警察に連行されてしまう。
【感想】
まず、私が1年前に作った浅見光彦・10の法則の答えあわせをしたいと思います。
(1)舞台は日本の名所旧跡で、名産品・温泉・祭などの風物が盛り込まれる。
今回は平戸。冒頭のシーンで観光名所がさんざん出てきましたね。
(2)雑誌の取材や、人の依頼によって動いている最中に事件に巻き込まれる。
平戸には一応隠れキリシタンの取材ということで赴きました。
(3)しばしば兄以外の家族やお手伝いがついていったり途中で遭遇したりする。
光彦が母に同行するという形でした。
(4)事件に関わる美人のヒロインが出てくる
雅子という熟女と、ゆかりという若いピアニストの、ダブルヒロインという豪華さ。
ポジション的には雅子が正ヒロインですね。
(5)いわくありげな老人や熟年(男女関わらず)が出てくる。
序盤で死んだ後口、雅子の両親、中盤で死んだ岡田や桧山など、盛り沢山。
(6)必ず1度現地の警察に連行されるが、兄の威光で捜査情報をもらえる立場になる。
今回は平戸・静岡・長野と場所を点々としていますが、静岡の警察に引っ張られました。
ただ担当の警視が浅見局長の弟とはいえ犯罪者は見逃さないみたいな強い態度に出ていて
いつもとちょっと違います。
他の方は部外者にこんなに教えていいのかしらってくらて情報垂れ流してくれてますが…。
(7)連続事件に発展し、必ずどこかに殺人が入る。
3人殺されました。過去の殺人も含めると4人ですね。
(8)犯人の動機は数十年前の過去に端を発している場合が多い。
昭和48年のなんとか祭の日に岡田が軍艦島で起こした神主殺人事件と、
篠原夫婦の切迫早産で自衛隊のヘリが出動したという過去に端を発しています。
ちなみにこの後赤ちゃんが産まれたので、ドラマ内では切迫流産と言っていましたが、
恐らく切迫早産が正しいですね。
(9)ヒロインといい雰囲気になるが、基本草食な光彦はいつも据え膳を食わずに帰る。
今回は雅子が据え膳ともとれるセリフを吐いたのですが、光彦が気になっていたのは
ゆかりだったため、恋愛面では大した進展は見られませんでした。
しかもゆかりはアレだったので…(;´Д`)
(10)どこかに無理やり光彦のお風呂シーンが入る。
無理やりという感じではありませんでしたが、
冒頭の平戸観光の時に後口さんと一緒に温泉に入ってましたね。
【あらすじ】
光彦は母・雪江とともに、長崎の平戸に訪れる。母が平戸に観光に行くと聞いて羨ましくなった光彦が、編集長に隠れキリシタンについて取材したいと言ったところ、簡単に意見が取り上げられ、一緒に行くことになったのだ。平戸では元警官の後口という老人に現地を案内してもらい、途中後口の知人で高校教師の篠原雅子という女性と知り合いになる。美しい平戸の風景や後口の実直な人柄に触れ、平戸を満喫した光彦と雪江は東京に戻る。ところが後日、静岡・御前崎の浜辺に後口の死体が上がり、懐から光彦の名刺が出てきたため、光彦は容疑者扱いされて警察に連行されてしまう。
【感想】
まず、私が1年前に作った浅見光彦・10の法則の答えあわせをしたいと思います。
(1)舞台は日本の名所旧跡で、名産品・温泉・祭などの風物が盛り込まれる。
今回は平戸。冒頭のシーンで観光名所がさんざん出てきましたね。
(2)雑誌の取材や、人の依頼によって動いている最中に事件に巻き込まれる。
平戸には一応隠れキリシタンの取材ということで赴きました。
(3)しばしば兄以外の家族やお手伝いがついていったり途中で遭遇したりする。
光彦が母に同行するという形でした。
(4)事件に関わる美人のヒロインが出てくる
雅子という熟女と、ゆかりという若いピアニストの、ダブルヒロインという豪華さ。
ポジション的には雅子が正ヒロインですね。
(5)いわくありげな老人や熟年(男女関わらず)が出てくる。
序盤で死んだ後口、雅子の両親、中盤で死んだ岡田や桧山など、盛り沢山。
(6)必ず1度現地の警察に連行されるが、兄の威光で捜査情報をもらえる立場になる。
今回は平戸・静岡・長野と場所を点々としていますが、静岡の警察に引っ張られました。
ただ担当の警視が浅見局長の弟とはいえ犯罪者は見逃さないみたいな強い態度に出ていて
いつもとちょっと違います。
他の方は部外者にこんなに教えていいのかしらってくらて情報垂れ流してくれてますが…。
(7)連続事件に発展し、必ずどこかに殺人が入る。
3人殺されました。過去の殺人も含めると4人ですね。
(8)犯人の動機は数十年前の過去に端を発している場合が多い。
昭和48年のなんとか祭の日に岡田が軍艦島で起こした神主殺人事件と、
篠原夫婦の切迫早産で自衛隊のヘリが出動したという過去に端を発しています。
ちなみにこの後赤ちゃんが産まれたので、ドラマ内では切迫流産と言っていましたが、
恐らく切迫早産が正しいですね。
(9)ヒロインといい雰囲気になるが、基本草食な光彦はいつも据え膳を食わずに帰る。
今回は雅子が据え膳ともとれるセリフを吐いたのですが、光彦が気になっていたのは
ゆかりだったため、恋愛面では大した進展は見られませんでした。
しかもゆかりはアレだったので…(;´Д`)
(10)どこかに無理やり光彦のお風呂シーンが入る。
無理やりという感じではありませんでしたが、
冒頭の平戸観光の時に後口さんと一緒に温泉に入ってましたね。
ということで、今回もこの法則にすべて当てはまりました! これ、TBSの連ドラの時のことを書いたのですが、やっぱりどの光彦も変わらないんですね…。光彦にいつもよりもっと深刻な殺人容疑がかけられたり、襲われて海に突き落とされたりして、ハラドキしながら見ていましたが、あっというまに蘇り、いつものようにのらりくらり解決してしまいましたねw それはいいとして、一番気になったのは、雅子役の南野とその母親役の宮崎美子。この2人、10も離れてないんですよねw さすがに母子役には無理がある…。というのも、南野が43(もうじき44)なのに38歳の役をやっているからだと思うんです。宮崎は52歳なのに恐らくもっと上をやってるんでしょうね。なので実際は10も離れてない母子が実現してしまったわけです。さすがにこれはちょっとリアリティに欠けるなあ(;´Д`) 南野がまだ美しいのは認めますが、主人公との釣り合いというのもありますし、ここは後続に譲った方がよかったのでは…。
そしてツッコミ所がいっぱいでした(;´Д`) 恐らく最初から見返せば数限りなくあるのでしょうが、 一番の疑問点は、何故ゆかりの伯父は光彦が軍艦島の隣の島を訪れた時そこにいて、光彦を海に突き落とすことができたのかってことです。船でしか行けない場所にどうやって行って、そもそも何故行ったのか、そしてその時は顔も知らなかった光彦を突き落とした理由はなんなのか、さっぱりわかりません。いや、顔くらいは知ってたのかな。岡田の葬式の時に顔を合わせている可能性はありますよね。だけど誰かまではわからなかったと思いますよ。あと、星野真里がちゃんとピアノを練習していたのはよかったです。腕の動きが自然でした。音は吹き替えなんでしょうけど。それから、柳沢慎吾にはパトカーと警察無線の真似をやってほしかったですねw まぁ無理でしょうけどw
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